月城生徒会の正義
「颯斗、これ…」雪奏は腕時計に目を落として言った。
「HAPPY Birthday♪雪奏。」ついさっき、日付を跨いだからな。…今0時1分。
「ありがとう!!」そう言ってふっと唇に柔らかい物が…
「不意打ちも~らい♪」…不意打ちは卑怯だろ。顔が熱い…
「颯斗?顔、赤いよ?」と雪奏は顔を覗き込んできた。
…目の前に柔らかい雪奏の唇。
気が付いたら、それにしゃぶり付いていた。
止められない。…けど、これ以上はヤバい事になるから止めた。雪奏はまだキスをしていたかったらしい。…顔が不満げだ。
「俺、これ以上していたら、もう一回。ってなってたけど?」と言うと雪奏は意味が分かったらしく
「え!!えっ、と…」とキョロキョロしてる。
ワッフルを一口サイズに切り取り、雪奏の口元に寄せると
「ほら。口開けて」と言うと雪奏は口を開けてワッフルを食べた。
モグモグしてなんかウサギみたいだな。
「美味いか?」と聞くとこくんと頷いた。