月城生徒会の正義

雪奏の家に着き、家の前で

「颯斗。…明日のお昼ご飯食べたい物ある?」雪奏が言うと、パッと思い浮かんだのが…

「…カボチャの煮物、だな。」雪奏が作ったカボチャの煮物は薄味で、カボチャ本来の味が楽しめるから俺の好物のひとつになっていた。

「分かった。じゃあお弁当楽しみにね?」と雪奏が言った。感謝の気持ちを込め、雪奏にキスをすると雪奏は

「誰かに見られたらどうするの!?」って膨れた。

「大丈夫だって。充電、充電。」と言ってから雪奏を抱き締めると、フワッと風が吹いてあまり見れない雪奏のうなじが…白くて、美味そうだな…雪奏は腕の中でバタバタしていたけど、

「雪奏は充電したくないのか?…明日からこうゆう風に抱き締める時間も減るのに…。」と言ったら、大人しくなり、やがて、俺の背中に腕を回してきた。

「私も…ぎゅってして欲しい。…颯斗の持つ香りって凄く落ち着くの。」俺の胸に顔を埋めながら言ってたからモゴモゴと音が籠ってたけど。
…雪奏の望みならと、苦しくならない程度で抱き締める力を強くして。暫く甘い時間を共に過ごしてからお互いに「お休み。」と言って、別れた。






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