月城生徒会の正義
ー対策課ー
《ヘル》……絡んでるのは間違いない。
だけど、どうやって?…分からない事が多すぎる。
気付いたら考える時の癖である左手で下唇を触っていた。
「…つか、雪奏!!」と颯斗に肩を叩かれ私は
「キャ!!」なんて言っていた。
「びっっくりした…脅かすなよ。…さっきの事件で考えてるのか?」颯斗が言うと
「うん。…あの犯行、考えられる魔物が居るんだけど、引っ掛かってる事があってね?」そう言うと
「皆で情報を共有して皆で考えよう。」と颯斗は言った。
「分かった。…ありがとう。」と颯斗に言って皆に向けて
「似た事案が風宮が居る処で起きました。…風宮は遺体の状態から時宮に協力を仰ぐ事になり私は先程の変死体の様子を鑑み、火宮に協力を要請しました。そして、風宮、火宮、時宮の三家は《ヘル》の一族が絡んでいる可能性が高いと考えました。…《ヘル》の一族は私たち《宮》家の対極の存在で《宮》家は人の世を守る存在ですが《ヘル》の一族は人の世を破壊する為に居る存在です。」ここで一息入れ、