私が思ってた以上に世界は色に包まれていた。
孤児院の中に入り、あたしは部屋へと案内される。
孤児院の中は、とても広く綺麗だった。
「…あ、ここ!月ちゃんの部屋!」
と言って、案内された部屋は
前の部屋と比べ物にならない広さがあった。
「…え、ここ使っていいんですか?!」
これには正直驚いてしまう…。
動揺を隠せないあたしを見て、強子さんは
プッ、と笑った。
「何がおかしいんですか…?」
「い、いや…ごめん!なんかかわいくって…!」
フフっと笑う強子さんのほうがとても綺麗で
あたしは彼女の顔に魅入ってしまった。
ドタドタドタドタ!!!!
「え?!何の音?」
急に何かの物音がして、あたしは再び驚く。
すると、あたしの反応とは反対に
強子さんは、「ふぅ」とため息をつく。
「まぁ、紹介するにはいい機会か。
月ちゃん、ついてきてくれる?」
「あ、はい!」
そう言って、あたしは強子さんについていく。
すると、ある部屋に入った。