蜜は甘いとは限らない。【完】
…………_____。
「それでは、今日はありがとうございました」
「こちらこそ。
今日の話は、あのまま進めていくということでいいですか?」
「それは、また今度に」
「それも、そうですね」
はははっ
楽しそうに笑う2人を横目で見る。
また今度、なんて馬鹿じゃないの?
そう思いながら見ていたあたしは、同じく呆れた目を向けていた絢梧と目が合う。
「おや、仲良くなったみたいですね。
若いですね」
「ははは、若いっていいですね」
「「(何が若い、だ))」」
目が合ったあたしたちを見て、見つめ合ってると思っているのだろうか。
そんなわけ、ないのに。
「では、また」
「はい」