蜜は甘いとは限らない。【完】
日常
舞弥side
「おい、瀬崎ー。
この資料50組分、コピー頼む」
「分かりました」
朝、いつもどおり8時出勤のあたしは2、3個年上の先輩に頼まれた資料を受け取る。
コピーを頼まれたから、なぜか別の部屋にあるコピー機のところに移動する。
…。
自分の部署から離れて直ぐ、あたしは大きく息を吸う。
「あんのジジイ、コピー機の使い方くらいいい加減覚えろっての!!」
…溜まっていたストレスを、吐き出すために。