蜜は甘いとは限らない。【完】
……_____数ヶ月前、
俺は下からの連絡で、普段は出てこないネオン街に出てきていた。
かけすぎてキツすぎる香水に、うっとおしいくらいに腕を絡ませてくる女。
...イライラする。
なんで俺が下がやらかした問題に顔出さなきゃいけねぇんだよ。
はぁ、
ため息をついて腕にまとわりついたままの女を振り払う。
「面倒くさいなぁ。
俺に絡んできたのはそっちだろ?」
「あぁ?!
元はといえばそっちが...!!」
やっと女から開放された俺は少し早歩きで教えてもらった場所に向かうと、学生の男と下の奴が2人居た。
...全く、こんなとこでしかも学生になにやってんだか...。
「お前ら、何やって...」
「ちょっと、葵何してるの?!」
子供のように馬鹿騒ぎをする2人に一言言って止めさせようと口を開くと、女の怒鳴り声が隣から聞こえた。