蜜は甘いとは限らない。【完】

拓哉side





……あれから二年後。




なぜ2年経っているのか、それは簡単だ。


やっと舞弥が俺のモノになった次の日から一ヶ月。

舞弥はひたすら仕事に奮闘した。



少しずつ、少しずつ舞弥のやり方に賛同してくれる人が増えていき、一ヶ月の終わりには会社自体がいい方向に変わっていったらしい。



もちろん、それを見たあいつの父親は舞弥が跡を次ぐこと認めた。

そして一ヶ月の期間が終わったその日、俺のことを父親に言ったらしい。



返事はたった2つの言葉で終わった。


…俺は、正式に舞弥の婚約者になった。



あの日俺等が言い合ったあのプロポーズの言葉は一種の告白。

だから結婚前提のお付き合い、ということ。




< 268 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop