♪〜誰を選ぶ?〜♪
「え、赤井くん、いつからいたの?」
「和架ちゃん、赤井くんじゃないよ、楽夜だよ。」
と、奏斗が言う。ん?と思って、赤井くんをじーっと見ると赤井くんはメガネをとった。
「ああぁぁあぁ!?え!?」
「3年間も同じクラスなのに本当に気づかなかったの?」
と流音。そう、メガネをとった赤井くんは楽夜だった。
「全く気づかなかった……。……ということは……(笑)」
そう私は、学校の文化祭では歌がうまい投票1位をとってるし、歌手の卵も参加している有名な大会も優勝している。歌手志望じゃないのにね(笑)Music starのCDがほしくて賞金目当てで大会に参加してたんだ。……この話は学校中で有名な話。あ、大会参加理由まではみんな知らないけどね(笑)
「知ってるよ?大会優勝したことも。」
「でも、体力ないし。」
「体育祭で誰よりも働いてたのに全く疲れてなかったよね。」
「うっ…。」
「……まあ、やってみたら?和架ちゃん。アイドルが嫌になったらいつでも戻っておいでよ。」
―――そんなこんなでMusic starの一員になることが決まってしまった。