桜色の星


こんなに男子とはなしたの初めてかも。

次の日の朝、いつものように靴箱を開けると手紙が入っていた。

かわいいピンクの便箋だ。
まさか!まさかの!LOVEレター⁈

ついに。私の時代がきた~‼

「え~っと? 話があります。今日昼休み、体育館裏にきて下さい。
待ってます。 佐野 慶」

私は急いで嘉穂にこの事を話した。

「佐野 慶. . .聞いたことない名前。
なんか、不安やなぁ。。。」

「うーん。一応いってみるよ!」


「そっか。頑張りぃ!」


「ありがとっ嘉穂!」

私は昼休み、嘉穂に背中を押されて教室をでた。。。

体育館裏について、私は目を疑った。

なんと、怖そーな女子が5人、こっちを睨んでるよー!ひぃぃぃ‼

でも、私じゃないかもしれないしぃ~
うん。逃げよう!

「おい、逃げんなよ。ブス!」

は、はぃぃぃ⁉

「まんまと引っかかってバカぢゃね?」

はぃぃぃぃぃぃぃ⁈

「てかさ、あんたマジうざい。なんであんたなんかが はやとくんと話してんの?
馴れ馴れしいんだよ!」

ーバッシャーン!

つ、冷たっ!

「分かったら、大人しくしてろ。」

「二度目はないから。。。」

「ーっしましたか?」

「あぁ?」

「私 なんかしましたか⁈なんですか?
意味がわかりません‼
そんな事して はやとは喜ぶんですか?」

「おめぇ、さっきから聞いてりゃ、あぁだのこうだのいちいちうっせーんだよ。
キモいんだよ。死ねよ!」

ーバシッ!

ドサッ

「これくらいでへこたれてんじゃねぇよ
まぢきもぉーーー。」

痛い。誰か助けて。。。。

「ーおい。お前らなにして。。。
莉沙!おい莉沙‼大丈夫か⁈」

「は、はや、、と、、」

「あぁ、俺だ!莉沙!」

「てめぇら大概にしろ。殺すぞ。」

「ヒック。。。ゴメンなさい。。。。
うわーん!!!」


めを覚ますと 私は保健室にいた。

はやとも横に寝ていてくれている。

「はやと、、?」

「ん、、、。あ、莉沙!おきたか。」

「はやと、ありがとう。助けてくれてありがとう!」

「りさ、、、ゴメンな?あいつら、俺のファンらしくて。。。」

「はやとが悪いんじゃないでしょ!
謝らないでよ!」

「. . . .」

「あたしさぁ、小さい頃に親に捨てられちゃって、養子として親戚に預けられたの。
でもその家の人 あたしの事すっごく嫌いみたいで、一度も かわいがられた事なんてなかった。守られた事なんてなかった

だから、はやとに守られて
すっごくうれしかった。」

「りさ、、、、」

「うん。 はやと、、、ありがとう」


「あ、あのさ も、、、」


「りっさぁぁぁぁぁぁ!」

「嘉穂!」

「大丈夫か?けがしてへんか?」

「うん!心配かけてごめんね」


「ううん! てか、あのメス猫!
なんのつもりや!

はやと!お前もしっかりしぃ!
ファンクラブかなんだか知りひんけど、

あんたが曖昧な気持ちでいるがために
りさがこんなひどい目にあわされてんよ


「あぁ、ごめん。」

「わかればよろし!」

ちがう。違うんだってば。

どれもこれもみんなあたしのせいなんだよ。

はやとにこんな悲しい思いさせたのも、
嘉穂に心配かけたのも。

みんなみんなあたしのせいなんだよ。

そう思うと 溜まっていた涙がこぼれ落ちて来た。

「りさ!どうした?どっか痛むのか?」

「はやとくん。わかってないなぁー。
私は、このあと病院だから早くかえらなくちゃ。

じゃあ、しっかりなぐさめておくんだよ!」


「りさ。泣くなよ。俺の前で、そんな悲しい顔、すんな。」

「え?」

「これからは俺がお前を守る。

何があっても絶対にお前を離さねぇ。」


「うそ...ホントに?」


「俺は 嘘はつかねぇ。」


「ホントにホントに ホントにホント?」


「ホントにホントにホントにほんとだ」


「ふふふふっ」


「で?返事は?」


「決まってるじゃん!はやと 大好き!」

ヤバイ!
すっごい嬉しい!

このあたしがリア充の仲間入り!

祝!非リア卒業!

今夜は赤飯だぁ!








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