指を絡ませて
あたしの熱くなって、彼を待ちわびている部分が期待に震え、覆い被さる心地のよい重さに溜め息がもれる。
了承の言葉は、あたしたちに必要ない。
両方の膝裏を掴まれ、腰に巻つけるように促されるまま巻き付けると、彼は一気に押し入ってきた。
あたしは思わずシーツを握りしめる。
痛い訳じゃない。
ただ、彼の質量と奪われる感覚に、どこかに飛ばされてしまうような気がするから。
なにより、そうすると彼が手を握り、指を絡めてくれる。