気づいたの。「好き」
〈拓海〉



「お前さぁ、もう少し勉強しろよ。」

「してるよ!!」

「あっそ…。」



「ところでさぁ、お前好きなやつとかできたわけ?」

「できない・・・・・・・。なんで王子様って、なかなか現れないかなぁ〜。」

「王子様って・・・・・・。お前には王子様が乗る白馬くらいがぴったりだろ?」

「馬!?・・・私、人間なんですけど!?」


「ハハハッ、そーだったわ」

「もー!!」


なんでだろう。雪音といると、とにかく楽しい。
それは俺が転校してきてすぐ感じたこと。
バカでおっちょこちょいだけど、雪音の笑った顔とかスゲー可愛と思う。

俺はコイツがずっと好きだった。3年間も片想いしてる。
このことを知ってるのは舜だけ。だから俺にいろいろ気を使って雪音と2人きりにしてくれたりする。
マジでイイヤツ!俺の親友!


とゆーわけで高校も雪音と同じところにした。


雪音に「どうして、この高校にしたの?」って聞かれたことあったけど「なんとなく」って答えた。

「お前が好きだから!」なんて言えるわけねーよ…。



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