僕×君日記
きっかけは、ある日の昼休みだった。

その日はこの季節にしては珍しく晴れていたから、僕は君を誘って一緒に中庭へ行った。

君はいつものようにおぼつかない足取りで僕の後についてきた。僕は、君の足が悪いことを前々から知っていたので、君とあまり離れないようにゆっくり歩いた。

君も僕が気を利かせているのを分かっていたのか、少し申し訳なさそうにしていた。

そんなところも可愛いなぁと考えて、つい口元が緩んでしまう。


ついて来てくれる事に素直に喜びを感じながら、僕と君は目的地へ向かった。



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