無口な上司の甘い罠

★遠い彼より近くの同僚?

「今の言葉、しっかり守ってください」

そう言って、約束を交わし、数日後。

部長は本当に北海道に転勤した。


それからの私はただがむしゃらに、仕事に励んだ。

時間を忘れられるのは、仕事をしている時だけだったから。


…部長が北海道に行って、2か月後。


私はロビーにいた。

隆盛と、取引先に向かうところだった。


・・・そんな私たちの目の前に、

久々に部長が姿を現した。

…とびきりの美人な部下を連れて。



「…今日子」

隆盛が私に声をかける。


「・・・た、ただの部下でしょ?」

私は必死に笑顔を作りそう言った。


…しかし、どこからどう見ても、

2人の関係が上司と部下と言う関係じゃないのは、

すぐにわかってしまう程だった。
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