無口な上司の甘い罠
「深山はイイヤツだけど、お前は渡さないから」

「・・・」

隆盛の言葉に、目を見開く私。

そんな私を見て、隆盛は笑って、パソコンに目を移した。



隆盛の行動にハッとして、私も慌ててパソコンの電源を入れる。


「…最近皆おかしいんじゃない?

…三十路のおばさん掴まえて」


「…オレも三十路だけど?」


「・・・・」


「恋に、歳なんて関係ないって・・・

今のお前、本当に綺麗なんだよ・・・

きっと今からモテキ到来だな・・・」


「モテ期って」


…三十路にして、モテ期なんて、ありえない。
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