無口な上司の甘い罠
「このまま、押し倒してもいいか?」
「へ?!」

宮本部長の言葉に、固まる。

「自分の今の格好、覚えてるか?」

「・・・・」

…ハッ。忘れてた。…今、下着姿じゃないか!


「離してください、部長」

「離したら、すべてが丸見えでも?」

「う・・・目を瞑っててください。急いで服着ますから」

「イヤだと言ったら?」

「今すぐ大声で叫びます」

「・・・・」

私の言葉にちょっと笑った部長だったが、私の言う通り、

手を離し、目を瞑った。


「絶対、目を開けないでくださいね」

「…何度も同じことを言うな」

…2分後。私はジャージに身を包んだ。

だってそれが一番すぐに目に入った服だったから。


「もう、いいのか?」

「はい」

私の言葉に、目を開けた部長は、またもとの話に戻っていた。

「・・・で?オレのモノになる決意は出来たか?」

「…決意って」
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