無口な上司の甘い罠
黙り込んでしまった私を、部長は押し倒し、

ニヤリと笑った。

その行動に、息を呑む。


「言わないなら、このまま襲うけど?」

「そ?!そんな時間ありませんよ?・・・飛行機の時間が」


…そうだ、そうよ。

部長は北海道に早く帰らなきゃならない。


「そんなの、いくらでも言い訳できるからいいんだよ」

「・・・・」

・・・その目は、本気だ。

言わなかったら、このまま襲われそうだ。

…まだ、私は部長と男女の関係になる勇気はない。

心の準備が出来ていない。


…体のお手入れだってしてないし。

…可愛い下着もつけてないし。

なんて、余計な事を考える・・・・。



「…で?言うのか、言わないのか?」

「・・・」


「…なんだ、このまま襲ってほしいのか?」

「ちがっ!言いますよ、言います」
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