無口な上司の甘い罠
・・・その夜は、部長と熱い夜を過ごした。

初めて見る部長に、興奮する自分。

部長の男の部分が、こんなにも素敵で、

魅力がある事を、改めて再確認した。


行為は、何度となく続き、昨夜、2人の睡眠時間が短かったことなど、

全く忘れてしまう程の快楽に、私はただただ溺れていた。



・・・・・・。

いつの間にか、眠っていた私は、ゆっくりと目を開けた。

…今、何時だろう?

時計に視線を向けると、もうすぐ12時になろうとしていた。


会社。…ぁ。

そうか、今日は、隔週土曜日で、お休みだった。

ホッと溜息をつく。


そして、私が次に視線を向けたのは、

私を腕枕して眠る部長だった。


「…瀬名」

・・・何でだろう。

あんなにも恥ずかしかったのに、今では何のためらいもなく、

普通に、部長の名前をいう事が出来る。


「・・・ん・・」

私の呼びかけにも、部長はほとんど夢見心地で、

相変わらずスヤスヤと眠っている。

その姿に、自然と笑みがこぼれた。
< 81 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop