無口な上司の甘い罠
そんな私を見て、瀬名はクスッと笑った。

「…顔見せないつもり?そんなの無駄だぞ、耳まで赤い」

「?!…ウソ」

私は咄嗟に耳を抑えるも、その手を掴まれ、反転させられた私は、

瀬名と向き合う格好に、何とも言えない気持ちのまま、

瀬名を見上げた。


「今日子って、会社と違って、可愛いよな」

「なっ///・・・そんなことな「あるよ、全然違う」

「・・・」

「今みたいに恥ずかしがったり、可愛いしぐさ見せるのは、

2人の時だけだから」


…ドキドキするのも、恥ずかしくなるのも、瀬名と二人きりの時だ。


「瀬名が・・・恥ずかしい事言ったり、したりするから」

「…例えば?」

そう言ってニヤッと笑った瀬名。

もぅ・・・分かってるくせに。


「い、言わない」

私は瀬名から顔をそむけた。

…が、すぐに、また瀬名の方を向かせられる。


「やっぱ、可愛すぎ」

そう言った瀬名は、私の顔を両手で挟んだまま、

キスをした。…それも、ディープなkiss。
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