お見合い 宏太朗 Ver
「俺らは、自分たちの家族よりも共有してる時間が長くて、もう三つ子だろって三人とも自己完結してる」
「三つ子?」
「あぁ。皆おんなじ誕生日なんだぜ?怖くね?」

言葉とは裏腹におどける梓に、羨ましさを覚える。

「そうゆうのを、運命って言うんだろうな」

自然と出たその言葉に梓は一瞬だけ目を大きく見開き、でもすぐに「だな」って笑った。


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