絶体絶命!死のバトル



この言葉に、皆唖然とする。

そんな中、青斗は淡々と言葉を続けた。



「…調べたんだよ。水川穂乃の遺族。」


そして、あたしに話した事を、そのまま、皆に言った。


…頭が真っ白だ。

…こんな事言われたら……、

きっとあたしは、




独りになる。



せっかくできたと思った仲間は離れていってしまうの?


信頼関係は、こんな事ですぐ


失われてしまう。


明日美や伊織は、あたしを信用していいのか、青斗を信用していいのか分からない様子で


…広也は……


ただ、静かに、“本当なのか?”と、あたしに目で聞いているようだった。


…目に涙が溜まっていく。



“また”、あたしは裏切られるの?


仲間と、思っていたのに…。



…溝が、できた気がした。



あたしと、皆との、



深い、深い溝が。


こんなにも一瞬で。




…思い出したくない記憶が



思い出されてしまう…____


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