絶体絶命!死のバトル
「ごめん、ね…。あたしは…、本当に、そんなの知らなかった……。ごめん…」
そこにいるのが気まずくて、あたしはその場から少し離れた。
免除カードをスタッフに渡して、その他の敗者の首取りが始まる。
あたしは…。
水川穂乃に話しかけなければならない。
嫌われて…、信用を失ったのだから…
もう…心配してくれる人はいない。
…広也……にも、嫌われた?
……もう、隠しきれなくなって、ハッキリ理解したこの気持ち。
広也が、大好き…。
だけど、もう嫌われてしまったのなら…
涙が思わず溢れ出してくる。
何度もまばたきを繰り返して、涙が零れるのを我慢する。
皆…が、
広也……が……!
大好きなのに…!!!
…こんなにも簡単に
嫌われてしまうの…?