絶体絶命!死のバトル
「道香!!!」
目覚めたあたしのそばにいたのは明日美。
なんで…?
「ごめん、道香。信じなくて…。誰よりも、このゲームを止めようとしてたって分かってたのに…。さっきだって、身をはって、行ってくれたのに…」
申し訳なさそうに謝る明日美。
明日美の目からは涙が溢れていた。
「明日美…。ありがとう…っ!」
明日美は、あたしを信じてくれた。
あたしも…
何があっても明日美を信じる事にしよう。
明日美…
本当に、本当にありがとう…。
そして、伊織、広也、青斗とは別々に、あたしと明日美は手を振って異空間に入った。
そして…、
アーテは、気分がまだ優れていないのか…、いや、寧ろ悪化しているのではないかというくらい顔色が悪い。
「…アーテ。……どうしたの?」
あたしの声に振り返ったアーテ。
目は赤く充血し、涙が流れていた。
そして、こう言い放ったのだ。
「お前のせいだ…」
…と。