絶体絶命!死のバトル
結局その日は朝まで寝ていた。

お腹が空いていたので、いつも以上に朝ご飯を食べる。

それから、何事も無くすぎて行く日々。
その事の無さすぎさに、多少驚いているのだが。
あっという間に期日になった。


「今日…なのに、お迎えなんて来ないわね。」

あたしの率直な疑問はそれだった。
朝になって学校に行っても、あたしの所に迎えは来ない。

…っ!…様っ


「…?あの、何か聞こえませんでした?」

それは、11時半頃だったはずだ。

か細くて、小さな小さな声だった。

あたしは、諦めない音楽教師に呼ばれ、説得されていた。

「いいえ、何も。というか、あなたには才能があるの。だから高野さんには…」

ここまでで、声は途切れた。
聞き流す為に、下を向いていた顔をあげると、そこは真っ白な所だった。


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