絶体絶命!死のバトル
そう考え始めた私。
屋上に行き、飛び降りてしまおうと考えた。
もう、こんな私なんか、
いらない……____
必要としてない。
私も、皆も。
だったら死ぬのも怖くないから…。
とぼとぼと、何も考えられないまま、屋上の端へ進んだ。
フェンスに手をかける。
これが、私の見る最後の世界。
… さ よ な ら …
「待ちなよ、あんた」
そこで声をかけてくれたのが、詩音…
不良グループのリーダーだった。
「死のうとしてんのかい?…あたしはそれを止めようとは思ってないけどさ。死ぬ前に、楽しく暴れてから死のうぜ?」
そう笑う詩音の表情は、挑発的なのに、優しくて…、
私は、その優しさに飛び込んだ。
それから、色んな事をした。
バイクにも乗ったし、お酒も飲んだし、煙草も吸った。
彼女達といる時間は楽しかった。
楽しかったけど…。
私は、物足りなさを感じて、仕方なかった。