絶体絶命!死のバトル
数十分…、
数時間は泣いていたかもしれない。
あたしの脳は、既に思考停止していた。
ふと、頭をあげると。
もう、あの異空間にいた。
アーテは、あたしに気を使ってか、無言で背を向けてる。
…アーテって、本当に優しいね。
「道香様…、いかなる時でも、命とは、大切にされなければならない物です。それを、お忘れなく…___」
…そう言われても。
首取りゲームに関わっているアーテに言われても、イマイチ説得力がない。
でも、…命とは、大切にされなければならない物…、か。
「…うん。当たり前の事なのに、何でわからなかったんだろうね。」
…正直、今もあやふやだけど。
あたしは、今できる事。
それだけを追い続けよう。