絶体絶命!死のバトル
「…たしはね、……を、……てほしい」
皆に近づいた時。
明日美の声がした。
「道香が、私達が何もできずに立ち止まって居たところに、こうしようって、道を開いてくれた。グループがまとまっていたのだって、道香のおかげ。」
…え…____
あたしの…、事?
「…だから、もう一回言うね。
…道香を、信じてほしい。」
明日美……。
ごめん。
明日美が、あたしを裏切るんじゃないかとか考えて。
明日美は、こんなにあたしの事、良く考えてくれているのに。
あたし、自分の事ばっかりだね…__
優香の時もそうだった。
…自分を守るために、優香を見捨てた。
鼻の奥が、じん、と熱くなってくる。
まばたきすると、落ちて来る涙。
「俺は…___、道香を信じる。」
広也。
「私も…___、道香は、仲間だもん」
伊織。
「俺は…、どうすればいいか分からない。傷つけてしまった。道香を…___」
青斗…。
そんなの、思ってたの?
不安にさせたのは、あたしなのに?
…ごめんね…___
本当に、ありがとう。
熱い物が、頬を伝う。
「皆…!!」
あたしが声を出すと、皆が振り返る。
大好きな明日美、伊織、青斗…
そして…
広也の顔。
「ごめんね…___、あたし、皆がまだ大好きなの…。お願い、これからも、仲間として此処にいさせてください。」
…と、告げた。