絶体絶命!死のバトル


「…たしはね、……を、……てほしい」


皆に近づいた時。

明日美の声がした。


「道香が、私達が何もできずに立ち止まって居たところに、こうしようって、道を開いてくれた。グループがまとまっていたのだって、道香のおかげ。」


…え…____

あたしの…、事?


「…だから、もう一回言うね。
…道香を、信じてほしい。」



明日美……。


ごめん。


明日美が、あたしを裏切るんじゃないかとか考えて。


明日美は、こんなにあたしの事、良く考えてくれているのに。



あたし、自分の事ばっかりだね…__


優香の時もそうだった。


…自分を守るために、優香を見捨てた。




鼻の奥が、じん、と熱くなってくる。

まばたきすると、落ちて来る涙。


「俺は…___、道香を信じる。」


広也。


「私も…___、道香は、仲間だもん」


伊織。


「俺は…、どうすればいいか分からない。傷つけてしまった。道香を…___」


青斗…。

そんなの、思ってたの?


不安にさせたのは、あたしなのに?




…ごめんね…___

本当に、ありがとう。


熱い物が、頬を伝う。


「皆…!!」


あたしが声を出すと、皆が振り返る。

大好きな明日美、伊織、青斗…


そして…


広也の顔。




「ごめんね…___、あたし、皆がまだ大好きなの…。お願い、これからも、仲間として此処にいさせてください。」


…と、告げた。




< 126 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop