絶体絶命!死のバトル
「そんなの…、当たり前だよ…っ」
明日美が、あたしに抱きついてくる。
伊織も、瞳に涙をいっぱい溜めてる。
「…じゃ、あらためて…。これからも、よろしくな、道香。」
ニカッと笑う広也。
思いっきり抱き着きたい。
大好きって…、伝えたい。
「…ごめんな、道香…」
青斗が弱々しく話しかけて来た。
「あたしこそ、ごめん…、不安にさせちゃって。あたし、何も知らない。だから、皆と、このゲームの謎を解いていきたいんだ。」
青斗が黙り込んだ。
沈黙が流れる。
「それでは、第四戦目をはじめます。皆様、ご整列下さい。」
放送の声。
あたし達は黙ったまま、整列しに向かう。
沈黙の中であたしの心は…___
綺麗に、澄み渡っていた。