絶体絶命!死のバトル
「それでは…、はじめ!」
すかさずアーテを出した。
これももう、手慣れたものだ。
「今日は…、一回目青斗様伊織様、二回目明日美様道香様、広也様が英語を得意教科としておられますので、三回道香様広也様で行います。教科は英語。対戦部屋は“あ”部屋です。」
…青斗が、一回目…___
精神状態を見兼ねてだろうか…
比較的青斗と仲のいい伊織がペアなのも、アーテなりの配慮だろう。
あたしは、二回連続か…、
広也と一緒…、なのは嬉しいな。
って、浮かれてる場合じゃない。
……今日は何としてでも勝たなきゃ。
“あ”部屋に向かう。
やはり、あたし達のグループ以外にも2つのグループが…___
3グループ対戦。
ゲームを構成している側は
なんとも難題を押し付けてきたものだ。
一回目が終わるのは、緊張の所為なのか早く感じてならなかった。
青斗と伊織が戻ってくる。
「じゃあ…、行こう、道香。」
明日美に呼ばれ、我に返ったあたしは、急いで扉の向こう側に。
中はやっぱり、3グループ対戦用に、綺麗に模様替えされていた。
若干部屋が広くなった気がするけど…、
この世界ではなんでもありならば、何ら疑わしい事ではない。