絶体絶命!死のバトル
迷、惑…?
「は?誰がそんな事言ったんだよ」
「誰も言ってねーよ。…けど。俺の所為で、免除もできなくなって。俺の所為で、道香は傷付いた。まだ精神も不安定で。何とか今日のテストはいけたけど。
明日からのテスト、俺が原因で……
負けたらどうするんだよ。」
青斗の表情は、本当に切迫詰まっている様子だった。
伊織は、そんな青斗を心配そうに見ている。
…かけてやる言葉が見つからないのか、たじろぎながら。
でも、瞳にはうっすら、涙が浮かんでる。
「…俺は、これ以上。こんなゲーム、やりたくない…。迷惑もかけたくない。」
「…ッ!!ふざけないでよ!!!」
弱々しい青斗に、叫んだのは伊織だった。
いつも、感情をあまり表に出す事のない伊織。
…あぁ、これでわかった。
もう、薄々気がついてはいたけど。
…伊織は、青斗が好きなんだな…___