絶体絶命!死のバトル



迷、惑…?


「は?誰がそんな事言ったんだよ」


「誰も言ってねーよ。…けど。俺の所為で、免除もできなくなって。俺の所為で、道香は傷付いた。まだ精神も不安定で。何とか今日のテストはいけたけど。
明日からのテスト、俺が原因で……


負けたらどうするんだよ。」


青斗の表情は、本当に切迫詰まっている様子だった。
伊織は、そんな青斗を心配そうに見ている。

…かけてやる言葉が見つからないのか、たじろぎながら。

でも、瞳にはうっすら、涙が浮かんでる。



「…俺は、これ以上。こんなゲーム、やりたくない…。迷惑もかけたくない。」


「…ッ!!ふざけないでよ!!!」



弱々しい青斗に、叫んだのは伊織だった。

いつも、感情をあまり表に出す事のない伊織。


…あぁ、これでわかった。

もう、薄々気がついてはいたけど。




…伊織は、青斗が好きなんだな…___








< 136 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop