絶体絶命!死のバトル
疎く、鈍感な青斗には気がつく事ができないだろうけど。
青斗も、伊織には心を開いてたよな…。
「迷惑!?そんな訳ない!少なくとも、私はそうだよ?青斗が、いてくれるから…、私、今まで頑張れてたのに
……なんで、そんな事いうの____?」
ぽつぽつ、伊織の目から涙が落ちる。
やがて、涙は頬を伝い……
留まる事を知らずとして、流れていく。
きっと、今の伊織の心は、
“青斗”一色なのだろう。
「…ねぇ、青斗。」
「…伊織、ごめんな。」
伊織が何かを言おうとしていた時。
青斗は、その言葉を制し、伊織に謝った。
そんな青斗の目からも…___
涙が零れていた。
「ごめん。本当に。俺は…___。もう、生きる事が辛いんだ……」
「それっ……て……____。」
どういう事なの?
きっと、こう言おうとしたのだろう。
伊織は、声が掠れて、口しか動いていなかった。
俺には、何と無く……
直感で、わかったのだ。
“青斗は、死のうとしている”___。
「おい、青斗。おかしな事、考えてねーよな?お前、今正気、か?」