絶体絶命!死のバトル
止めなければ。
青斗が、こんな事を考えているのなら。
俺の言葉を聞いた後、青斗は悲しそうに笑った。
目に、涙を溜めたまま。
「……考えてるかもな………___」
伊織は、言葉の意味が分かったのか、
「駄目だよ?ねぇっ、分かってるよね?テスト前…、震えてた私に、青斗言ったよね!?“大丈夫一緒に生きよう”って。そう言ったよね!?」
「……伊織、ごめん。守れなかった。」
「おい!やめろって!お前がんな事してなんになるんだよ!?」
…一瞬、沈黙が流れる。
そして。
青斗は、ズボンの後ろポケットから。
…とんでもない物を取り出した。
「いやっ、いやだっ!!やめてぇっ!」
伊織が絶叫する。
青斗が取り出したのは…、拳銃。
伊織は、青斗から銃を奪おうと、青斗に飛びかかろうとする。
俺も、反射的に青斗に飛びかかる。
「来るな!!…撃つぞ……」
「嘘つけ。……撃たねぇくせに。いや。
…撃てねぇくせして。強がんじゃねーよ。」
そして、青斗はフッと笑った。
まるで、何かを決意したように。