絶体絶命!死のバトル
「いや…いやああああああっっ!!」
伊織の叫び声が聞こえる。
青斗は自分の頭に銃を当てて___
「伊織…。……好きだ。一緒にいられなくて…____ごめんな。
俺は…疑った自分が許せない。
弱い自分が…、許せないんだ。」
…パァァァァァン!!!
静かに、
倒れた。
「あっ…あお…と……?青斗っ、青斗っ、青斗っ、青斗ーーーーっ!!!」
伊織は青斗に駆け寄る。
息をしていない、青斗に。
伊織は何度も何度も呼び掛けた。
二度と青斗に届く事のない、伊織の声。
「私もっ…、好きだよ!!大好き!!だから目を開けてよ!!ねぇっ?ねえってば!!!」
伊織がどんなに青斗を揺すっても、青斗はもう、ピクリとも動かない。
「伊織…。もう……」
「うるさいっ!!!!」
「伊織!!いい加減にしろっ!!」
俺の怒鳴り声で、伊織は動きを止めた。