絶体絶命!死のバトル
「幼稚園の…、教育実習で来た先生だった…___。優しくて、いっぱい迷惑かけて…、いっぱい遊んだ…__!!」
真谷先生と、その時は呼んでいた。
優しくて、かっこよかった。
あたしが、皆で折り紙を折るとき、不器用でなかなかできなくて…。
真谷先生は、いつも助けてくれたよね。
「…そうなの。私…ね。あなたのお母さんと姉妹なのよ……。青斗君は、何か誤解していたけれど。私のお母さんは、水川千世。そして…。」
まって。
つまり、あたしにとって、
穂乃さんは…。
「あなたにとって私は…。叔母、よ。」
身内…?
なのにどうして、穂乃さんの事を知らなかったの?
「残酷な殺され方をしたから…、あなたのお母さんが、隠したの。あなたに。…私の死を。」
…あたしだけ……
何も、知らなかったの?
こんなにも、穂乃さんは近くにいたのに?
アーテと、接点あったのに。
自分の馬鹿らしさにイライラして。
イライラ通り越して笑いがこみ上げる。
馬鹿じゃん、あたし。
なんで、気付かなかったの?