絶体絶命!死のバトル
四戦目、続
そして…
あたしは、目を覚ました。
青斗に横たわって泣いている伊織。
体操座りで、顔をうずめている明日美。
…それと。
「…道香!目覚めたのかっ!?」
広也が、あたしの横に居た。
…あぁ、広也だ……。
安心した瞬間に、目から涙がが溢れそうになった。
それを必死で堪えて、
「…うん。ごめんね、心配かけた?」
「…たりめーだろ。」
ホッと溜息をつき、微笑んだ広也。
それを合図にするかのように、明日美があたしの所に来た。
「道香!!道香ぁぁっ……。」
涙をいっぱい流してくれたのか、腫れた目からも、まだ涙が流れてる。
あたしに抱き付いた明日美の体温が、冷えたあたしの体には心地良かった。
「…あーすーみ。……ありがとね。」
そういうと、また明日美は涙を更に流して……。
終いには、眠そうに目を擦りながら、あたしの目覚めを喜んでくれた。
「三回戦、どうなったの?広也。」
「ん?あぁ、その辺のスタッフに頼んで一時間延長にしてもらったんだ。」
「そっかぁ…良かった。ありがとっ」
そして。
あたしの方を見て、何かを言いたそうな伊織。
まだ、恨まれてるかな…?
でも、仕方ないよね。
あたしが、青斗の自殺の原因の様なモノだから。
「…道香……」