絶体絶命!死のバトル
ひょっとしたら、穂乃さんに頼めば何とかなるかもしれない。
今、首取りはあってないから、自我は取り戻している筈だから。
……いや、でも。
絶対に、‘‘優勝”を決めないと、呪いを解くことだってできないよね?
…じゃあ、どうすればいいっていうの?
悩んで悩んで…、
散々考えても答えなんか出なくて。
涙が出そうになっていたその時だった。
「……道香様。我々案内人が出来る事は、これしかないようです。」
アーテが呟いた。
アーテの方に振り返ろうと、周りを見渡すと、全員が案内人を出している。
「何だコレ!?勝手に出てきたぞ?」
広也が酷く驚いている。
勝手に出てきた…?
いったい、何の為に?
「今から…、私達が……、桃グループのメンバーを、元の世界に戻します…。これだけの案内人の魔力があれば…。穂乃が作り出したこの世界を越えて、戻る事が出来る筈です。」
…アーテっ…!
本当に…そんな事ができるのなら…。
殺し合いなんて、する必要、ないよね?