絶体絶命!死のバトル
明日美は、じっと下を向いている。
「…水川穂乃、操ってたのお前かよ…。これ聞いたら、道香悲しむぞ?お前、平気なのかよ?」
「平気。」
キッパリと切り捨てるように言った明日美。
道香は、明日美を、
本当に、友達だと思っているのに…___
「…なんだよ、お前…。」
「これが、私なの。」
そして…、
明日美は、‘‘あるもの’’を取り出した。
……ナイ…フ?
「広也は、真相を知っちゃったし…。この首取りゲームもなかなか楽しいからね。呪いは解いて欲しくないの。実際、水川穂乃の悲しみの気持ちもゲームの中で役にたつから…」
そして、ニィっと不気味に笑う。
「水川穂乃の悲しみ、消さないで欲しいのよ。…ゲーム、これからも続けたいから。」
明日美は、俺の前まで歩いて来た。
「でも、広也はそんなの許さないでしよ?だから…。」
「殺すしかないってか?」
「そうなの。…分かるよね?」
「ふざけ…んっ…」
明日美が、俺の口を自分の唇で塞いだ。
俺は明日美を思い切り突き飛ばす。
「何すんだよ!」
俺は袖でゴシゴシ唇を吹いた。
最後にキスするのは…
道香が良かった。