絶体絶命！死のバトル
ゲーム開始
その後は、司会者に怯え、誰からも質問は無かった。
あたしは、質問したかったけれど、静まり返っている手前、できるはずもなく。

「それでは、ゲームを開始する前に…。何かのヒントになるかもしれないので、ここにいる人の中の、トップ3をお教えしておきます。」

トップ3…。
何のヒントになるの…？

分からないまま、司会者の話を聞く。

「まず、3位。倉嶋愛梨さん。…高校です。」

青チームから、歓声があがる。
…高校なら、あたしの高校の一校格下。

「2位。宮野紗陽さん。同じく、…高校です。」

じゃあ、1位は、必然的に…。

「お前だろ、道香。」

広也があたしに言う。

「1位。高野道香さん。全国トップの、…高校です。成績は、全校一位です。」

ドームないがざわめく。
うちのチームは、騒いだりしない。
でも、みんなで笑顔を見せ合う。

一人を、除いて。

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