絶体絶命!死のバトル

そして、30分後…

伊織と広也は出て来た。

「どうだった?大丈夫?」

あたしは、二人に駆け寄る。

「ええ、簡単だったわ。ね、広也君」

「ああ、簡単な問題ばっかりだった。」

二人は、余裕の笑み。
これなら、満点は、いけてるはず。

「次は、実咲と明日美。」

あたしは、二人を呼ぶ。
皆の事、あたし呼び捨てにしてる。
リーダーになったからには、仲良くなりたいし。
ちゃんとか、君とか、呼ぶのも面倒だしね。

「…うん、いってくるね。私も呼び捨てで、道香って呼んでいい?」

すでに泣き止み、落ち着いた様子の明日美が言う。ほのかに笑顔を出せているから、精神状態は安定そうかな。

「もちろん!あ、皆も道香って呼んで」

皆に呼びかける。

「実咲も、頑張って。」

あたしは、実咲に話しかけて…。
笑顔で接する。

「本当にそんな事、思ってる?」

実咲は、あたしに踵を返し、部屋に入った。その様子を近くで見ていた広也と、明日美は、少し慌てていたようだったけど…。

あたしは、広也と明日美に笑顔を見せ、明日美を見送る。

…今まで、一人で過ごして来たから…

人との接し方が、よく分からない。

…実咲と、上手くやれるかな…

少なくとも、負けなければ五日は時間を過ごす。
だから…仲良くなって損は無い。



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