絶体絶命!死のバトル
今度は、20分後、二人が出て来た。

「お疲れ様。じゃあ、青斗、行こう」


…いよいよあたしの番。

まぁ、余裕っちゃあ余裕なんだけどね。

「おい、み…道香。さっきのは気にするな。分かったか?」

「え…うん、ありがとう!」

あたしと青斗は、部屋に入った。

部屋の中は…異様な空間だった。
壁一面に銃器を持ってる兵士がいるかと思えば、真っ白な机と椅子、シャーペンと消しゴムという普通のセット。

…どうして、兵士がいるの?


「ぎゃああああっ!」


あたし達の隣の部屋…
“ね”の部屋から聞こえたようだった。

だが、あたし達のテストは問題なく進められる。

テストは5分で終わり、提出。

青斗から

「早すぎじゃないか?大丈夫なのか?」

かけている眼鏡をあげながら、あたしに問いかける青斗。

「うん、大丈夫。」と言おうとした時…

「うわっ!何するんだ!?」

青斗に向けられた銃口。

「私語は慎め。カンニングを疑うぞ」

それだけ言って銃口を下げる兵士。
喋っただけで、こんな事されるの…?
まさか、さっきの悲鳴は、カンニングをして、殺…!?


「す、すみません。」

あたしは、それだけ言って椅子に座る。
チラッと敵グループを見たけど、やっぱり宮野紗陽がいる。



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