絶体絶命!死のバトル
二戦目
朝、起きて朝ご飯を食べる。
そして、歯を磨き、二階に戻ってタンスを引く嫌な音を聞き、着替える。
あの残酷なゲームを終えた後というのに、変わらない当たり前の日常。
あたしは、もうクタクタだった。
刺激の強い毎日を望んでいたけれど、これでは強すぎる。
もう、あんなゲームは嫌だ。
…これは、誰もが望んでいる事だろう。
だが、これは、どんなに望んでも叶わない願い。
今日から海外へ行く予定だが、あたしにとってはもうどうでもいい事だった。
「道香ー?準備できた?」
階下から、母の声が聞こえる。
「うん、できたよ」
あたしも声を出すけれど…。
正直辛い。