絶体絶命!死のバトル
「不思議。アーテの事は信頼できるの。…人を信頼するなんて本当に久しぶり。
アーテと会えたのは、ゲームのおかげだから…、そう考えるとちょっと嬉しいかな。」

アーテは「え?え、そうですか?」と、慌て出した。

「ふふっ。…でもまぁ、死ぬのは嫌だけどね。勿論…誰かが死ぬのも。」


しばらくの沈黙。
それから、「私もです」と、アーテが一言。

「着きました、道香様。」

そう言って、アーテはボタンを押そうとする。

「待って、アーテ。着替えていい?」

「へっ!!??」

「制服になりたいの。」

「わ、わたく…しは、男ですよ!?」

「別に見られて減るもんじゃないでしょ?」

あたしは、上を脱ぎ、下着を露わにする。アーテは、後ろをむいて手で目を覆っている。

下も脱ぎ、スカートを履く。
上のブラウスとブレザーを着て、完了!

「アーテ、もー良いよ。」

「そ、そうですか…では」

アーテがボタンを押す。
ドアが出てきてあたしは目をつむった。

そして、目を開けてアーテがペンダントに入った事を確認して、ドアノブに手を置く。

…このドアを開けたら…
悪夢のはじまりだ…

あたしは、もう片方の手でペンダントを強く握る。

そして…

ドアを、勢いよく開けた。



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