絶体絶命!死のバトル
「ま…さか…」
殺されたの?
…死を目前としている中、この言葉は言い難い。
「…カンニング…したらしいな。どういうやり方かは、わかんねーけど…」
広也は、辛そうに喋る。
「でも、何でだろ?相手だって馬鹿じゃない。やるなら上手くやるはずよ。なのに、すぐ見つかるなんて…」
「さぁな。ほら、伊織が待ってんぞ。いって来い。」
あたしは、伊織の方を振り返った。
確かに、伊織はあたしたちから少し離れて、此方を見ている。
「あっ…じゃあ、行くね。」
そう言って、伊織を呼ぶ。
「ごめんね、伊織。」
「別に良いよ。それより、行こう。」
そして、あたしと伊織は部屋に入る。