絶体絶命!死のバトル
あたしは、この新聞の日付を見た。

今から5年前……

図書館も、5年前できたらしいし、これが最も古いのなら、計算はあう。

つまり、水川穂乃が21〜23歳だとすると、この女子高生に当てはめる事ができる。


…でも、あの女性には、首はちゃんとあったはず……


……あっ!!


確か、あの女性の首……


縫い目があった。


曖昧な記憶だから、断言はできないけど、確か、あったはず。

……いずれにせよ、今日見る事になるだろう。

この事件が日本や、他の国であっていないのなら、水川穂乃は外国で殺された事になる。


通り魔事件に巻き込まれて、首を取られてしまったかもしれない。


考えただけで、ぞっとする。


あの女性は、人間とは思えない程の動きと速さで首をちぎるところは、良く見えなかった。

でも、生きている、生身の人間が首を切るとなると…

ノコギリ?で?

何度も何度もやったっていうの?


「うっ……」

首のない人間を見ているからか、その場面が簡単に想像できてしまって、気持ち悪い。

切られてる人間も、即死はできなかっただろう。

切り裂くような痛みを味わったのだろう…



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