絶体絶命!死のバトル
いつものように、会場へ入る。
…こうして見ると、やっぱり随分人数が減っている。
もう、全員から伺える心境は
“死にたくない”
ただ、これだけだった。
会場内で、広也と青斗、明日美と伊織と合流した。
皆考えてる事は、多分同じだろう。
「今から、俺たちが入手した情報を伝える。」
と、広也が言葉を発した。
…この、首取りゲームの真実。
それに、近付く事の出来る情報かもしれない。
あたしの胸は期待と不安に満たされた。
「まず、水川穂乃は、22歳で亡くなっている。理由は、不可解な事件。…その事件が、この首取りゲームに最も関係してるように思えるんだ。」
あたしは、あの新聞記事を思い出す。
「それってまさか、首取りの事件じゃない?」
「お、道香、何で知ってるんだ?…その通り、水川穂乃は外国で、男性に首を切られて殺害されたらしい。」
まだその事実を知らない、伊織と明日美はとても驚いていて、怖がりな明日美は口を手で覆っている。