絶体絶命!死のバトル
「おい、明日美、道香。」
あたしと明日美に話しかけたのは広也。
待ちくたびれたのか、欠伸をしながら。
「このゲームってさ…。誰が、何の目的で作ったんだろうな。」
広也の一言。
この首取りゲームが作られた意味…か。
…そんなの、あるのかな。
人が死んでいくだけのゲームに
意味なんて…あるの?
…意味…。
…理由があったとしても、このゲームは許されない。
許されないからこそ…
あたしたちの手で、こんなの終わらせないといけないんだ。
こんなおかしいゲーム、
あたしが、あたしたちが
終わらせて見せるんだから…っ
そう思ってた矢先、部屋から青斗と伊織が出てきた。
笑いながら出て来ているから、二人は少し打ち解けたのかな?
問題も、大丈夫そうだね。
さぁ、次は…。
「行くか、道香。」
「うんっ…。広也も、頑張ってね。」
「たりめーだろ。お前もな。」
くすっ、と笑って
部屋に入った。