絶体絶命!死のバトル
「殺し合い…を、認める…。」
気味悪く笑いはじめた敗者。
あたし達が襲われるかと思ってたのに、
敗者達は
殺し合いをはじめた。
「私達が貰うの!!邪魔しないでっ」
「俺も生きてーんだよ!!死ねッ!!」
なんと、醜くて残酷な画だろう。
殴り合い、首をしめ合い、髪をひっぱい、目に指を突っ込んだりしている。
悲惨な叫び声、そして、死んで行く人。
明日美や伊織は、もう見るのが限界らしく、顔を手で覆っている。
「残念ながら、敗者の皆様。もう時間です。」
この放送が入った途端。
あの、女の人…。
水川穂乃が立っていた。
相変わらずニタニタと笑って。
…首に縫い目を付けて。
「負けたチームの皆さん。首を、頂きます。」
そう聞こえた刹那……
「ねぇ、くびをちょうだい」
水川穂乃の声がはっきりと聞こえた。
ストン…、
敗者から、首が落ちた…
首の表明からは、血が吹き出ている。
…気持ち悪い。
ただ、それだけだった。