絶体絶命!死のバトル
あたしは、服を脱ぎ、シャワーで汗を流した。
昨日、お風呂に入らずそのまま寝てしまったので、頭と体も洗った。
今日、この国を出る。
夕方5:00の便で。
その前に、この国の図書館とか…
調べなければならない。
こうしている間にも、首取りゲームが始まるまでのタイムリミットは、刻々と近づいて来ている。
シャワーを止め、体を拭き髪を乾かす。
そんな日常生活も、あと何日かで終わるかもしれない。
そう思うと、なんだか今の生活がとても重要で、大切に思えてくる。
ふと、頭に浮かんだ疑問点。
トイレと言って抜け出して、その日の首取りゲームで死んだらどうなるのだろうか。
トイレの中で…。
死んでしまうのか?
それだけは、絶対に嫌だ。
それから、もし、アーテと水川穂乃が恋仲にあったとして。
そのアーテを、どうしてあたしの案内人にしたのだろう。
少なくとも、アーテは首取りゲームの謎に関わっているはず。
考えれば考えるほど疑問が出てくるのなら、解いていくしかない。
あたしは、お母さんを起こして、ちょっと出てくるね、と言ってからホテルを出る事にした。
お母さんは、眠たかったのかすんなり頷いてその上寝てくれたので好都合だ。
そして、あたしはホテルから出て
まだ朝六時の冷たい空気を味わいながら、この街で一番大きな図書館へ向かった。