花びら1まい


「いっだぁあぁっ!!」


「なのは!なにボーッとしてんの!
いまは保健の授業よ?!
さね、今あなたの持ってる教科書はなんの教科書かしら〜?」


やっちまった。


保健体育の先生は言わずと知れた、切れるとめんどい先生3強の1人じゃんか。


頭には漫画でよくある、あのイライラマークが綺麗についている。


「あーっと......
これは、その、ん〜.......
歴史......ですねぇ!」


「........なのは」


うわ、無言の制圧やびぃ。


「昼休み職員室にきなさい!!!!」


そんなああああああああっっ!!
あたしの、あたしの唯一の至福のひとときがっっ!!


と思い、うしろのちーちゃんをチラ見すれば。


‘ば・か’


そう口を動かされた。
ああ、今月は厄月だ。
てゆうかことの発端は早瀬にあるんだし。朝、早瀬があんなこと言うからずーーーっと考えちゃってたんじゃん。
だああああああああ!!!
なんであいつはあたしの脳内に居座るのかな?!出てけ!!


思い返せば今朝のこと。


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