花びら1まい
「あー、そっか。女子ってそんなもんかー」
よし、信じたぞ。だけど、これでもう早瀬の心配はなくなるわけだし里穂との心の隙間はなくなるわけで。
あたしの入る隙間なんてほんとどこにもなくなっちゃうんだよね。
「なんか参考になったわ。
うん、やっぱ持つべきものは友達だよな!!」
友達、か。
「あたしは早瀬と友達んなった覚えないしー」
今のあたしはやっぱり
「はあ?!お前、小学校生活6年を共にした仲じゃん!」
「知らないしー」
こういうのを強がって、嘘をつく術しか知らないばかなんだ。
「お前はなー.....
てかさ、松坂は彼氏とかつくんないの?」
「え....?!」
これはまたダイナミックに話がぶっ飛ぶもんだね!!びっくり。
危うく目の前の電柱に衝突して、車道にぶっ飛んで新聞に掲載されるところだったじゃんか。
「だーかーら。彼氏!」
やっぱり今日の早瀬はへんだ。
いつもなら早瀬からこんなこと言わないもん。
「あたしは.......」